私の担当は宴会調理。宴会場で提供される料理作りを担当しています。手がけるのは主に、宴会場で「コール」と呼ばれる前菜。
前菜はお客様が初めに召し上がるものですので、京都ブライトンホテルの味が伝わり、それでいて重くなく美味しいものを作っていこうと毎日考えています。特にホテルの宴会場は、大切な記念日のパーティーなど祝い事はもとより、婚礼というお客様にとって「一生に一度」の大切な場面で使われることも多いのが特徴。その晴れの舞台を美味しい料理で、お客様に喜んでいただける演出をしていくのが私の役目だと思っています。そうした重要な場面で私の力が発揮できるということに大きなやりがいを感じています。もし、京都ブライトンホテルで幸せな結婚式を迎えたお客様が、「あそこの料理は美味しかったな」と思い出してくれるようなことがあれば、本当に嬉しいと思いますし、私自身もそうした料理を作り続けていきたいと思っています。
宴会料理は美味しさだけでなく見た目も重要な要素です。そのため盛り付けにも細心の注意を払わなくてはなりません。しかし、宴会では数十人、時には百人以上のお客様に一度にお料理をお出ししなくてはいけません。どのお客様にも一定のクオリティで、味わい・盛り付けともに優れたものを出し続けるのは容易ではありませんが、ここにもやりがいと楽しさを感じています。一見すると大変な仕事をやりがいあるものとして感じることができるようになったのは、一緒に働く同僚や先輩たちのおかげ。先輩の料理を提供する際の真剣な姿勢や、レベルの高い技術にはいつも感心しますし、強く印象に残っています。また同僚も志が高く、味・技術への探究心の強い方ばかりなので、「私も負けてはいられない」という気分になります。今はまだ、先輩たちの背中を見ながら学んでいくことの多い毎日ですが、いつか先輩たちのように、やがては私自身のレシピでお客様を感動させられるような一品が作れる料理人を目指して、毎日努力を重ねていくつもりです。